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2005年11月

2005年11月27日 (日)

作品とマットの親密な関係

額縁用品の名前をお客さんが知っている事は少ない。

だから当然注文を受ける際に『アレ』という言葉が多く使われることになる。

この『アレ』は非常に便利なワイルドカードで、ありとあらゆる名前を内包している。

慣れていれば何となく指している物が分かるけど、初めはお客さんと妙な問答をしていた。

そんな『アレ』が一位指名しているのが、あれ・・・マット。

という事でマットのお話し。

とりあえず額縁でマットと聞いて意味分かる人は置いといて、多くの人が何のことか分からないと思う。

マットというのは額のガラスやアクリルと作品の間に挟まっている紙の事。

PB260064

主にデッサン縁の中に入っている。

何で入っているかというと、作品と額のサイズのつじつまあわせではなく作品の保護が第一の目的。

額装というのは物を飾るためというのはあるけど実はもう一つの目的が作品の劣化を防ぐというのがある。

作品は例え飾るためとはいっても表に出していると空気とかカビとか壁から出てくる化学物質とか色々な要因で劣化する。
これは美術館でも例外じゃなくて、飾っている限りは劣化する。でも展示しない訳にはいかないから出来るだけ劣化を防ぐ方法をとっている。

額もマットもその方法群の中の手ごろなもの。

だからマットにも当然その力がある。

さっき紙と書いたけどマット用紙はちょっと特殊な紙で、phが7から7.5。
つまり中性紙。
作品の酸化を抑えてくれる。

これは最近では当たり前の事なんだけど、実は保存額装という考え方が日本に浸透したのが最近のことで、ちょっと前の額装品なんかを調べてみると、思いっきり酸性の紙をマットとして使っていたりして結構油断できない。
大切な額装品を持っている人は、一度調べてみたほうがいいかも。



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2005年11月15日 (火)

展示会終了!

大変だったけど、展示会が終了。

この一週間は従来の仕事と掛け持ちで会場に行っていたから、なんかバタバタ。
一日が終わるとぐったりと、海辺のトドのような状態になっていた。

まあ楽しくはあったけど、なんかいつもの仕事と比べて精神的に疲れている感じがする。

色々と反省点も出たし。
一般に知られてしないのも確認できた。
それでも良い方に見れば、知られていなかった分、話をさせてもらったお客さん達の反応がなかなか新鮮。

早速の反応もあったしプラスにもマイナスにも得るものが多かった。

とりあえず、今回感じた事

・額縁屋と聞いてキャッチセールスか何かと間違えられる(逃げられる)。
・説明しないと額装ではなく中身しか見てもらえない。
・興味を持ってみてくれるのはほとんど女性。男性には無視されることも(一番目が原因か)
・ひょっとしてシルバー産業(若い人ももっとカモン)
・近くのパスタ屋はパスタというより昔なつかしのソフト麺(・・・そこまで太くはないか・・・うまかったし)。

ともあれ、今回来てくれた人達、ありがとうございました。
次回、来年二月もよろしく。



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2005年11月12日 (土)

秘密のお仕事

展示会も二日目が終了。

自前の人力によるもの以外の広告活動はそれほど出来なかった事もあって、お客さんがどれだけ来てくれるか少々心配だった。

だけど、いざ始まってみると、沢山という訳ではないけどそこそこの数のお客さんが観に来てくれてありがとうございますという感じ。
正直、すこしほっとした。

それにしてもお客さん達と話していて実感した事、、、

ほんっっとうに、、、額縁屋って商売、、、

存在事体が知られてない!

マジかよ、、、、、、、、

何となくそうじゃないかなとは思っていたけど、面と向かって、「知りませんでした(w」とか言われると、正直少々凹む。

確かに関わらない人には一生関わりがない仕事かもしれないけどね、、、

一般には活動内容が知られていないってことは、この仕事は秘密の仕事ってことか?

俺らはスパイか何かか?

深夜、人知れず忍び込んでは、その人の奥底にしまい込んでいた記憶の思い出の品を密かに額装して壁に飾り、立ち去る。

翌朝目覚めてきた主人が見たものは、長い年月と忙しい日々のなかで風化してしまっていたはずの懐かしい思い出そのものだった。

こみ上げてくる郷愁の思い。

そしてその手は電話に伸びると、、、、、

もっと広告活動を頑張ります。



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2005年11月 8日 (火)

額装品展

いよいよ明後日から展示会が始まる。
うちだけの主催というわけではないけど、うちが入っている静岡県の額縁屋さん協会の主催で、しかも美術作品ではなく額縁の展示会。
業者さん向けのこういう展示会はあるけど一般向けというのは今まであまりなかったと思う。
といっても額縁に何の興味もない人に、中に何も入っていない額縁を見せても誰も来てくれないから、今回はみんなでちょっと変わった物を額装して展示しようという事になった。
だから額縁の展示会というより額装技術の展示会のニュアンスが強かったりする。

で、協会の役員なんかをやっているうちとしては、この展示会シーズンのなか展示会の準備にも追われていた。
というか今現在も追われている。
いや、追いつかれた。
ブログを書きつつ現実逃避。
大丈夫か俺?

とりあえず、展示会に出す額装品の何点かはもう出来た。
そのうちの1点は去年、店内装飾用にクリスマスに作ったやつをリメイク。
024
クリスマスに雪だるまサンタがプレゼントと一緒に降って来るというもの。
白木っぽいモールディングのイメージが何となくクリスマスに見えた。
中身になっているものは100円ショップで買ってきたクリスマスツリー用のオーナメントをそのまま利用。
裏をボックスにして奥行きをつけた。
というのもアクリルを2枚使ってプレゼントと雪だるまを手前と奥で重ねて立体的にしたから奥行きが9cmにもなってしまって壁にはちょっと掛けにくい。まあ、店内用だからいいかという事で、小さいイーゼルに立て掛けた。
マットはクリスマスをイメージして赤と青紫のダブルで、店の前を歩く人の目を引くような配色にした。が、、、今になって見ると好み的にはかなりうるさく感じる。

PB080006で、今回はマットを替えてみた。
オフホワイトと金の柔らかいテクスチャーのマットに擦れ金のプラスチックフィレ(マットの穴の周りを装飾する材料)を巻いて、ちょっと上品にしてみた。
ただこれだけだと色味的に少し寂しいので、緑っぽいホログラムチックな紙でべベルアクセントというマット穴に奥行きを付けるものを作って、ちょっと神秘的な雰囲気を追加。写真だと分かりにくいけど、以前の賑やかなものから静かな感じに変わった。
好みはあると思うけど、自分的にはちょっと気に入っている。

こんな感じのものばかりじゃないけど、ちょっと面白いかなと思う物を各額縁屋さんが技術を競って額装した展示会を静岡県沼津市を皮切りに今年・来年と県内3箇所で行います。
近隣にお住まいで、ちょっとでも興味を引かれた方も、そうでない方も是非来て見てください。
今回の会場は、静岡県沼津市大手町の仲見世商店街の中にあるマルサン書店の地下1階展示場。以後、来年2月に静岡駅ビルパルシェ5F、4月に浜松市秋野不矩美術館を予定しています。

静岡県アートフレーマーズ協会主催
額ぶち展示会 東部展
マルサン書店 沼津仲見世店B1ギャラリー
2005年11月10日(木)~15日(火) 10:00-20:00(最終日は16:00終了)
静岡県沼津市大手町5-3-13



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