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2005年12月 4日 (日)

額装する理由

東京でやっている2つの展示会に行ってきた。

一つは東京都美術館での「日本きりえ美術展」。
日本きりえ協会の役員でもあるお客さんから招待状をいただいた。

うちも”きりえ”を額装する仕事はわりと数が多い。
文化教室で習い始めたばかりという方もいれば、長年やっていてプロクオリティな方もいる。

招待状をいただいたお客さんも毎回面白い作品を持ってこられる。
なかでも抽象表現で作られた”きりえ”は目新しいこともあるけど、自分的には額装が難しく、面白い。

そんなこともあって全国から集まった”きりえ”を見るのは何か刺激になりそうな気がした。

行ってみると、うちに持ち込まれるものもそうだけど、カラーのものが多い。

なんか、きりえというと”モチモチの木”を連想して白黒というイメージがあった。
で、調べてみたらなんと”モチモチの木”もカラー。
あれ?前からそうだったけ?記憶違いか?

まあ、それはともかく、見た感じ展示品の7割ぐらいはカラー作品。
なかにはフルカラーに近いものまである。
これは通常通り切り抜いた後に、裏からそれぞれの色をあてていくわけなんだろうけど、細かくグラデーションをしていたり、ただでさえ”きりえ”の繊細な作業に加えて手が込んでいる。
確かに出展者の幅の広さがあるからか技術力の差はあったけど、すごいと思えるものが何点かあった。

・・・なのに・・・なんで額縁とマットの方は・・・使いまわしで・・・ああ、入っていればいいんですか・・・そうですか・・・

額縁、あんまり必要と思われてないのかも。

その点、もう一つの展示会は内容物もさることながら額装もすごかった。

日本橋のディックビルで開かれた”シャドウボックス サンアート展”。

これはサンアートさんが行っているシャドウボックス教室の展示会。
サンアートさん自体はうちとは繋がりはなかったんだけど、展示品を額装しているのが「明治堂美術」さんという以前からかなりお世話になっている千葉の額縁屋さん。
立体物の額装方法などはこちらから教わった。

いわば師匠。

そんな明治堂さんから連絡があって、すごいマッティングの作品があるということで招待された。

で、行ってみてまず驚いたのは場所。

たっ高島屋のご近所ですか!

そのせいか何となく展示会に来ている方たちも何となくセレブ。

展示品もやっぱりセレブ。

いい材料を容赦なくバシバシ使って額装してある。
それなのに嫌味っぽくならないどころか、シンプルにかなり上品な感じがする。
ここが明治堂さんのすごいところ。
細かいところにもいろんなテクニックが使われていて勉強になる。

そして、噂のすごいマッティングを発見!
これが新型のコンピューター式マットカッターの威力なのか!
多重マットに、いろんな形の穴が開きまくっていて、自動機械を使ったマッティングとはこれの事だと自己主張している。なかなかすごい。

うちみたいに手作業で切るにはかなり難しいし時間がかかりすぎる、というかコストを考えるとやれない。

かといって高いんだよなこの機械。

ほしいけど。

・・・

とりあえず今回の2つの展示会を照らし合わせて感じた事。

作品のすばらしさではなく作品のインテリアとしての完成度が額装によって左右される。

額縁屋の独りよがりかもしれないけど。



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