ベクシンスキーの絵
去年復刊ドットコムに注文していた「ズジスワフ・ベクシンスキー」の画集がこの度再復刊され、無事手元に届きました。
死や退廃を感じさせる終末的なファンタジーの画風なので、額装してリビングに飾りたくなるような絵ではないのですが、有機物と無機物が溶け合うような造型がおもしろくて是非手に入れたいと思っていた一冊でした。
ナチス占領下のポーランドを生きた人で、それゆえのモチーフと解読する事は出来ますが、ご本人自身はそうされることを嫌がっていて、内容自体に意味はなく絵を見たときに感じるある種の感情が全てだそうです。
言葉の通り受け取るなら、ベクシンスキーが描きたかったものとは、例えばはじめて氏の絵を見た時に感じた寂寥感とも孤独感とも恐怖ともつかない中間的な曖昧模糊とした、まだ名前の付いていないような感情で、それに名前ではなく形を与えたということでしょうか。
勝手な感想ではありますが。
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