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2009年2月

2009年2月28日 (土)

額縁の種類と使い方~油縁~

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額縁と言ってもいくつかの種類がありますが、よくある額としては油縁・デッサン縁・和額の3つに分けると分かりやすいと思います。

写真は油縁です。

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油縁という名前ではありますが、別に油絵だけではなくキャンパスを張った木枠のように厚みのあるものを額装する時に使用します。
よくある油絵以外の使い方としては、七宝や漆喰のこて絵、小型な立体物などの額装に使います。
通常に扱いのある油縁の規格サイズはF0・SM(サムホール)・F3・F4・F6…といった表記があり、これはよく絵のサイズで3号とか10号といっているものと同じ意味です。
お持ちの絵に合うサイズが分からない場合は、その絵が木枠についているなら裏側のところにサイズが書いてあることが多いので確認してみてください。

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このタイプの額は裏板を外すと中にもう一つ額縁のようなものが入っていることが多いと思います。
これは「オイルライナー」という部品で作品はここの内側にはめこみます。

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「オイルライナー」の役割は作品の表面とガラス面との間にスペースをつけることです。
実は海外から持ってきた油絵やアクリル画の額装品にはこの「オイルライナー」が入っていないことが結構ありますが、これは海外では油絵やアクリル画の額装にアクリルやガラスを入れないことが多いためのようです。

日本では作品表面を保護する意味合いからほとんどの油縁に「オイルライナー」が使用されています。
ですから、たとえば「F10の油縁」と言った場合、額の内側ではなく、オイルライナーの内側の作品が入る部分の寸法がF10であるという意味になります。

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また以前の記事にも書いたのですが、日本のF10などの規格サイズと、海外の規格サイズとでは微妙にズレがあるためお求めの際には気をつけてください。

額縁の種類と使い方~デッサン縁~

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2009年2月24日 (火)

マット紙の角には注意しましょう。

「美しいものを見ている仕事で楽しそうですね。」と、よく言われたりします。

確かにその通りではあるのですが、実はこの仕事かなり怪我をします。

額装の作業に様々な、刃のついた機械を使用します。

ガラスも日常的に触ります。

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でも、一番怪我をする確率が大きいのはマット紙です。

在庫の中から使用するマット紙を探していて気が付いたら指から血がたれていたなんてことはよくあります。

紙はかなり鋭い刃物のようで、いつ指を切ったのか全然分からないなんて事はしょっちゅうです。

怪我をしたときは作品に血をつけるわけには行かないので絆創膏を貼って仕事をするわけですが、その絆創膏、以前はバンドエイドのキズパワーパッドを使っていました。

キズを早く治す効果のあるタイプで、気のせいか貼ってすぐ作業しても痛みをあまり感じないので、かなり重宝していましたが、ただ1点、かなり厚みがあるので指の曲げ伸ばしに違和感があるのが難点でした。

そんな時、うちに出入りしている薬屋さんが置いていった「プロテクトスキンフィルム」というのを使用したところ、これが結構いい。

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何でも美容師さん用に開発された保護シートだそうで、粘着力がかなり強くて貼っているのを忘れるぐらい違和感がない。

説明書によるとキズを治す効果はない為、使用後には絆創膏に替えましょうとのことですが、仕事中にはこれで充分です。

今ではこれを愛用しています。

怪我をしないのが一番ですけど。

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2009年2月22日 (日)

行ったことない人への額縁屋の使い方

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額縁屋を利用したことがないという人は結構いらっしゃると思います。
実際にご来店されたお客様でも「額が欲しいけど、どうしたらいいか分からない」と言われる方がよくいらっしゃいます。

そこで額縁屋を利用される際の流れとポイントを当店ではということでまとめてみようと思います。
とはいえ多少違いはあるとは思いますが他のお店でも通用するはずです。

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まず額装の際に必要になるのは中に入れたい作品や記念品などの寸法です。

この作品の縦・横・厚みの寸法から、額縁やマット紙の大きさ、厚みの追加分などのサイズの目安が出るため、可能であれば作品本体を店までお持ち下さい。

しかし、例えば作品が大きすぎて持ち運べないとか、高価なもので外に出したくないなど、様々な事情でお店まで持ってこれない場合は作品の全体像とディティールを写した写真を数枚と、縦・横・厚みの寸法を測ってお持ちくだされば対応が出来ます。

またちょっとしたポイントなんですが、飾る場所の写真をお持ちくださると、額の色やデザインを決める際に非常に役に立ちます。

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寸法が分かればここからはお客様と話し合いながら額装方法を決めていくことになります。

どういう額を使うのか。
マット紙を使用するのかしないのか。使用するなら何枚か。
額装の印象をシンプルにするのか、デコレーションを加えるのか。

などの事柄を額装シミュレーションを使用しながら打ち合わせしていき、見積もりを取っていきます。

金額に関しては、大きさ、使用する額やマット紙などの素材、額装方法などで大きく変わるので一概に幾ら位とは言い難いです。
そのため手順としては、最初にお客様のご希望通りの額装設定の見積もりをして、そこから削るないし追加する事となります。

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お客様の了解を得次第、製作に入ります。

当店では素材の在庫状況や注文状況によって上下しますが、平均して制作期間に1週間程の時間をいただいています。
これは当店には非常に色々な物が持ち込まれますが、「どういうものでも額に入れるためにお客様がお持ちになるものはご本人にとっては宝物である」という考えから慎重に作業させていただくためです。

額装が完成次第、連絡をして確認していただきます。
また、ご来店いただけないという場合には写真を数枚お送りして確認していただいています。

手直しが必要な場合は修正して、OKをもらった段階でお支払いしていただき、そのままお持ち帰りか配送となります。

簡単にまとめましたが、洋服などのオーダーメイドをするのと大差はないはずです。

今までどういう店か分からないので二の足を踏んでいた方も、怖いお店ではないので一度足を向けてみてください。

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2009年2月13日 (金)

一生に一度の額縁

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通常店頭で見ることが出来る額縁は、規格サイズで工場生産された「レディメイド」のものと、寸法指定で製作された「カスタムメイド」のものの2種類になります。

しかし、実はもう1種類ちょっと特殊な額があります。

それはメーカーなどが小数作っただけで生産される予定のない「スポット品」としての額です。

それだけにデザイン的な当たり外れが結構ありますが、なかには面白いと思えるものがあります。

写真の額もそんな1点でF6サイズの油絵を入れるための額です。

「ポール」という名の額で、表面にピンクとホワイトの長方形のデザインが入っています。

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どんな絵が合うかいろいろ考えましたが、ちょっと額のデザインがフランスっぽい気がしたので、在庫の中にあったパリのサンメダール広場の油絵を試しに入れてみました。

額の個性が強い分、実際に部屋に飾る場合には周りのインテリアとの兼ね合いもありますが、面白い組み合わせではないでしょうか。

気に入る「スポット額」との出会いはなかなか楽しいものです。
それに、生産品ではないため1度見送ると、その後同じ額縁と出会える可能性はほとんどありません。

額縁屋にご来店の際には「スポット額」を探してみて下さい。
一生に一度の出会いがあるかもしれません。

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2009年2月 8日 (日)

誰にでも出来る立体額装

P1290033簡単な誰にでもできる立体額装です。

裏板とアクリルを抜いた額を置物の前に立て掛けるだけ。

写真では黒い花瓶に挿した造花にイタリア製の額「クラリッサ」を置いてみました。

ポイントは色合いを揃えることで、今回は白黒のモノトーンに花の赤がワンポイントで入っています。

手前の猫の置きものは額がずれないように老いてありますがこれも色を合わせてクロネコです。

背景は白い壁ですが、小さいタペストリーを置いてみるのも面白いと思います。

見る角度によっては普通絵が飾ってあるように見えますし、斜めの角度では写真のように花が手前にとび出したりしてだまし絵のようになったりしてアイディア次第でいろいろと遊べます。

使っていない額などでお試し下さい。

 

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2009年2月 2日 (月)

英語のえほんを飾る

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以前、アメリカのフリーマーケットで買った英語のえほんです。

人間社会を猫の視点から風刺した内容がおもしろくて1ドルで買ってきました。

これも昨年末の「額ぶち展」用に額装したもので、使用している額は違うものの、前回の記事で紹介したドライフラワーの額装とイメージを合わせてあります。

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写真では黒っぽく写っていますが、黒檀のような色にシルバーの内回りが入っている額で、本を入れるのに少々厚みが足りないため、「ドロ足」という厚み調整材で奥行きを足してあります。

マットには、額装内容がポップな内容の紙の本ということもあり、スエード地のものではなく紙質のものを選択。
上品さを出すために光沢のあるオニキス色のものとプラチナ色のものを重ねたダブルマットにしてあります。

本自体は額の裏地に表紙と背表紙と開いたページの真ん中の3箇所をテグスで固定してダメージを与えないようにしています。

白い壁に黒っぽい額というのは結構映えて見えるものです。

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