額縁の種類と使い方~デッサン縁~
デッサン縁は主に薄い紙などに描かれた絵を額装する額で、多くの場合マット紙と併用します。
DIYショップでA4などの寸法で売っているものも、このデッサン縁で、一般的に触れる機会の多いタイプの額だと言えます。
とは言え、一口にデッサン縁といっても種類によって奥行き、紙に描かれた絵だけではなく額装方法を変えるだけでいろいろな厚みのものに対応できます。
このブログで紹介した立体額装もほとんどがデッサン縁を使用して作ってあります。
規格サイズは下から
- インチ/254mm×203mm
- 八ツ(やつ)/303mm×242mm
- 太子(たいし)/379mm×288mm
- 四ツ(よつ)/424mm×348mm
- 大衣(だいころ又はたいころ)/509mm×394mm
- 半切(はんせつ)/545mm×424mm
- 三々(さんさん)/606mm×455mm
- 小全紙(しょうぜんし)/660mm×510mm
- 全紙(ぜんし)/727mm×545mm
- 大判(おおばん)/850mm×660mm
となっており、額の種類によってはMO判/890mm×690mmと言うサイズがこの上にあります。
広い意味では写真額もデッサン縁に入るかもしれません。
裏板を開けると、中には大抵ガラスないしアクリルと裏当ての紙、厚さ調節用の厚紙が入っていることが多いと思います。ただしDIYショップや100円ショップで売られている額は奥行きがないものが多いため、裏板のみで他には何も入っていないことがあります。
額のサイズというのは外寸ではなくこの額の内側の作品が入るスペースのサイズの事を指します。
油縁とは違ってデッサン縁にはガラスやアクリルと作品の表面をくっつけないための「オイルライナー」は入っていません。
そのため保存性を考えた額装には、作品の見せたい部分の寸法の窓穴を抜いたマット紙を作品とガラスの間に入れます。
よく、マット紙の余白部分をどのぐらいにしたら良いのかと聞かれますが、上下左右でだいたい60mmから70mmづつが良いとされています。
これは作品のバランスによっては異なってきますので一つの基準としてお考え下さい。
また、作品の裏側にじかに裏板を当てるのは劣化を促進させることがあるので、出来れば当て紙を当てる事をお薦めします。
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コメント
突然失礼します。
半切の短手の寸法が違います。
545x424
投稿: もと額屋 | 2009年3月29日 (日) 17時00分
>>もと額屋さま
ご指摘ありがとうございます。
半切の寸法を訂正いたしました。
チェックしていたつもりでしたが見落としていました。
他にもお気づきの点がございましたらお教え下さい。
管理人
投稿: 管理人 | 2009年3月29日 (日) 18時23分