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2016年6月

2016年6月11日 (土)

マット紙についてのあれこれ

額装の時に窓穴を抜いて作品の上部に重ねる紙をマット紙と言います。



マット紙の役割はいくつかありますがそのどれにも共通するのは作品を保護して保存性を高める事です。
ですから、現在使用されるマット紙のほとんどは作品に優しい中性から弱アルカリ性の紙となっています。

また、額縁のガラスやアクリルの事をグレージングと言いますが、マット紙はこのグレージングと作品の間を接触させないように空間を作ります。ですから厚さ1mmのものから始まり様々あります。



同時にカラーバリエーションやテクスチャーもかなりの種類があり、作品とのバランスや相性も含めた選択ができます。



最近では切断面にカラーの入ったカラーコアマットも登場し、より好みに合わせた組み合わせも広がりました。



飾る場所のインテリアやお部屋のイメージに合わせたコーディネートをマッティングで楽しむのも額装の醍醐味だと思います。


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2016年6月 9日 (木)

額装 ー 作品の固定方法




額装の時、作品をどうやって固定するかは頭を悩ませる所です。

油絵なら額縁やオイルライナーにそのままはめ込むだけですが、水彩画や版画のように用紙の薄い作品では固定にテープを使うことが多いかと思います。

この時、ご家庭で一般的に使われているセロハンテープやガムテープは長期間飾るうちに作品に染みができることがあるのであまり額装の手段としては向いていません。

保存額装の考え方が生まれてから様々な額装用テープが開発されています。
文房具店などでは入手し難いかもしれませんが額縁や額装のお店だと扱いがあるかと思います。

当店でも額装する作品によって固定方法や素材を使い分けています。



その中でも多く使用するのはパーマセルテープと和紙テープでしょうか。





作品の素材劣化を防ぐ意味でも固定に使う素材の糊は中性から弱アルカリ性であるのがの望ましいのですが、その点パーマセルテープも和紙テープも中性糊が使われています。



また、どうしてもテープ止めができないような場合にはマウンティングストリップという透明ポリエステル素材で抑え込むことで作品に接着剤をつける事なく固定することができます。





そして、似たような方法ですがコーナーテープを使う事で作品の四角をポケットに入れて固定する方法もあります。



海外の額縁屋さんの話を聞いても、やはりこの作品の固定方法には頭を捻っておられるようです。

紹介した以外にも様々な固定素材と方法があります。
作品の状態をよく見てそのつどより良い方法を模索するのが額装なのだと思います。




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2016年6月 6日 (月)

コンピューターマットカッター(CMC)を使う利点

水彩画などの薄手の作品を額装する時はマット紙を作品に重ねて使用します。
これは作品の保存性を高めるためで、特に劣化しやすい素材を作品に使用してる場合は欠かせないものと思います。



マットの窓穴を切るときは45度の角度をつけて切るため、今までは専用の手動式マットカッターを使って切っていましたが、最近ではコンピューターマットカッター(CMC)を使って数値入力によって自動で切れるようになりました。



また、CMCの使用により今までのような単純な四角い窓抜きだけではなくデザインした形状でのカットができるようになりました。






作品意図や飾る部屋のイメージに合わせた窓抜きをすることでお好みのインテリアとして額装品が仕上がります。

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