美術館での額縁屋の視点
写真や絵画を見るのが好きです。
額縁屋という職業柄、仕事で美術館に伺うことが多くありますし、気になる美術展にはよく行きます。
当然、作品を見に行くのですが職業病というか癖というか最初に目が行くのは作品に付いている額縁の方になってしまいます。
どういうデザインの額なのか。
作品の年代より新しいものか、古いものか。
マットの色合いはどうか。
等など。
自分で額装するならどうするかとか考えながら額縁を見てから作品を楽しむ。
どうやら聞くところによると同業者の中でも少なからず同じ様な見方をしている人たちがいる様で、会合の際には「美術館あるある話」が膨らんだりしてます。
額縁の歴史は、もともと教会の壁面や天井を彩っていた宗教画を、分祀や布教用に持ち運びできるよう、板や画布に描いたもの(タブロー形式絵画)を飾るために作られたのが始まりと言われています。
ですから古い宗教画の作品に付いている古い額縁もまたその作品の背景を語るための一つの要素となっているかもしれないわけです。
この夏休みの時期、美術館を訪れる機会も多くあるのではないかと思います。
後年になってから額装された作品もありますので、額縁がその作品の時代のものと同じ時期のものかどうかは分かりませんが、作品のみではなくその周りを修飾する額縁もまた見てみるといつもとは違う楽しみ見つかるかもしれませんね。
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