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2017年9月

2017年9月17日 (日)

マットには余白が必要です。

 9月に入りました。
 ここのところ夜はわりと過ごしやすい気温になり、外からは秋の虫の声が聞こえてきています。

 ここからは「芸術の秋」らしく展示会などが増えてくる時期になってきます。
 作品を創作中な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 すでに何度か展示会用に額装したことがあるという作家さんはご承知かもしれませんが、水彩画などの厚さの薄い紙に描いた作品を額装する時に使用するマット紙には『被り幅』が必要だということを初めて額装される方はご存じないかもしれません。

 Dsc_013201

 額縁に入れる時、作品の上に窓穴を抜いたマット紙を重ねて額装することが通常です。
 その時に開ける窓穴の寸法は作品が抜けたりしないように作品の紙の寸法よりは小さくなります。
 ですから作品の見せたいところを紙の寸法いっぱいに描いてあるとか、サインを紙の縁ギリギリに書いてある場合などにマット紙を被せる余白がなく、困る場合が時々あります。
 なんとかする方法は幾つかあるので額装できないわけではないのですが、作家さんの意図通りの額装を考えるとできれば予め作品の端にマットの被せ用の遊びが欲しいところです。

Dsc_013001

 作品によってはわざと作品周りに余白を作って額装したいという場合もあるかもしれません。
 そういう場合は言って頂ければそのように額装いたします。

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