猫のいた家の中
今回は額から離れてココログのトラックバック野郎のお題。
「あなたに出会えてよかった!」
ブログ用の写真を整理していて、ハードディスクの中から昔の写真を見つけた。
当時発売したばかりの新しいデジカメを買って、フィルムを気にしなくていいのに嬉しくて大量に撮りまくった写真。
何枚位あるのかわからないが改めて見直してみると一番多い被写体は飼い猫だった。
確かに思い出してみるとこのころは始終カメラを手にうちの猫を狙っていた覚えがある。
撮影の練習がてら寝ている所に忍び寄ってマクロ撮影。
当時流行っていたデカハナ撮影にチャレンジしようとしたけどフィッシュアイを持っていなかったので広角の近接撮影で何とかそれっぽいものを撮影しようと悪戦苦闘。
さすがにパシャパシャうるさかったのか、気づいて寝ぼけ眼のところをレンズを少し引き気味にしてまたパシャリ。
ほとんど嫌がらせのような状態になっていた。
それでも本猫にモデルとしての自覚があった訳ではないだろうけど、起きている時はポーズをとったり、こっちに向かって鳴いてみたり、とことこ近づいてきてレンズに鼻水をつけてくれたり、あたり前の対応だけど何故かそんな反応が嬉しくて、また追い掛け回すという事を繰り返していた。
気が付くとうちのパソコンのハードディスクは猫の写真で一杯になっていた。
猫を一番可愛がっていたのは祖母だった。
もともと祖母は猫を飼うのを反対していた。
嫌いな訳ではなくて死ぬのを見るのが嫌だということだったが、それでも飼い始めるとあれやこれや世話を焼き、すっかり猫もおばあちゃん子になっていた。
祖母が体調を崩して入院した時も、見舞いに行く度に「猫はどうしている」とか「猫に会いたい」と言うので、さすがに猫を病院に連れて行く訳には行かないから、ハードディスクの中から選りすぐりの写真をA4で印刷して病院のベッドの横の壁を猫一色にした。
もうじき猫が死んでから1年になる。
夏祭りの花火大会の日に生後二ヶ月の乳離れしたばかりの時にやって来て、新しい環境と花火の音におびえて机の下に隠れていた。
そしてそれからちょうど10年後の花火大会の前日ソファーの上で死んだ。
考えてみるとこの猫は、うちの中がいろいろあってゴタゴタしていた時期に来て、一段落ついたときに去っていった。
一番つらい時期を慰めてくれた存在だった。
猫は勝手に振舞っていただけだろうけど、心底からこの猫に出会えてよかったと思える。

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