海外旅行で注意したい油絵のサイズの罠
今年もやって来ましたGWです。
今年も多くの方が大型連休中の海外旅行を計画されているのではないでしょうか。
アートの理解が深い文化的な町では街頭で作家さんが自分の作品を展示して売っているを見かけます。
好みの作品との遭遇は運命的なものもありますのでたまたま見かけた作家さんの作品でも通りすがりにビビッとくる事もあるでしょう。
そういった作品との出会いも素敵な旅行の思い出の1ページになります。
ですが、その作品が水彩画やリトグラフのような薄いシート状のものならデッサン縁を使用して通常通りに額装出来ますので良いのですが、木枠に張り込んだキャンバスに描かれてる場合、日本に帰ってから額縁に入れて飾るのにひとつハードルが発生する事があります。
それは、日本と海外で規格サイズにズレがあるということです。
木枠に張られたキャンバスに描かれた作品…多くは油絵になるのと思いますが、現在世界には大きく言って4種類の木枠の『規格サイズ』が存在します。
日本サイズ、フランスサイズ、国際キャンバスサイズ、アメリカサイズです。
よく作品の大きさを表すのに『◯号』とか『F◯』、『P◯』、『M◯』と言うのをお聞きになったことはないでしょうか?
先に上げた4種類の規格サイズの内、アメリカサイズだけは基本の単位がインチ(inch)ベースになることもありこういった『F◯』のような規格ではありません。
ですが、日本サイズ、フランスサイズ、国際キャンバスサイズの3種類は同じcm(センチメートル)基準で『F・P・M』サイズ表記ではあるのですが実はその寸法に多少のズレがあります。
よく使われる木枠サイズの比較リストです。
このズレによって海外で買ってきた作品を日本で買った額縁に額装しようとした場合にうまく入らないということが起こります。その場合特別寸法で額縁を組む事になります。
とは言え気に入った作品との出会いは是非大切にして欲しいという思いもあります。
通常の手法以外の額装方法もありますのでどうしても気に入った作品が木枠に張り込みだった場合は額縁屋にご相談下さい。
出来る限りご要望に沿ったアイディアを提案させて頂きます。
良い旅行を!
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