趣味

2008年9月25日 (木)

ビーズで描かれた舞妓

黒田清輝画伯の「舞妓」です。
ですが、今回額装のご依頼を頂いたこの作品は絵の具で描かれたものでも印刷物でもありません。

これは写真などの画像からビーズ織り用の目数表を製作するソフトを開発された目数屋さんがサンプルで作られた作品で、全てビーズで作られています。用意させていただいた額の内寸も1055×1307mmとかなり大きいサイズで、いままでビーズ織りの作品もかなり額装してきましたが、ここまで大きな物ははじめて見ました。

これだけ大きいものだと作品全体を離れて見ると、とてもビーズで作られているとは思えないほどです。

その分、額も目数屋さんと打ち合わせをさせていただいて幅の広いものを使用しました。


イタリア製の「ルーベンス」という幅80mmの額の内側に作品の掛かり分を増やすためにフィレーという飾り装飾を追加しています。

さらに作品そのものにかなり厚みがあるので、立体額装の手法で額の裏側にドロ足という木材パーツで奥行きを足して、部分部分に重さに対する補強を加えました。

アクリルがたわんでビーズと接触するのを避けたいというご要望がありましたので、通常使用している2mmのアクリルを3mmのものに変更し、スペーサーという素材を使用してアクリルと作品の間に10mmほどのスペースを作ってあります。


現在この作品を神奈川県にある「お花茶屋と夢科学工房」に展示してあるそうです。
詳しくは目数屋さんのwebをご覧になってください。




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2006年4月25日 (火)

静かな青

166385_3_2 このところ七宝を持ち込まれるお客さんが増えている。
文化教室で習っている方達のようで、中には同じお手本を基に作ったと思われる同じモチーフの作品があったりして、「額装まで同じじゃまずいよな」などと思いながら仕事をさせてもらっている。

七宝の作品は基本的に、そこそこ厚みがある。
だから、もし七宝を手軽に額装したいと思ったら油縁を使うのが簡単。
裏板を開けて、オイルライナーの中に作品をはめ込んで固定して、裏板を戻して出来上がり。
額さえあればご家庭でも5分程で完成します。

ただこの方法は一つ注意しなければいけない点があって、それは作品の寸法をあらかじめ額の規格サイズに合わせて作っておかなければならない。
でも、たぶんそんなこと気にして作っている人はほとんどいない。
実際、うちでお預かりしている作品のことごとくが規格外のサイズ。
だから油縁は使えないのでデッサン縁にいろいろ細工して使うことになる。
手間はかかるけどこの方法のほうが額装の選択肢は広がる。

166385_2 そんな感じで今回額装したものの中から一つ紹介。

16-6385 ブルー

イタリア製のカスタムメイドフレームでこの春にでた新作の一つ。
色は他に同じデザインで型番が違うオレンジ・ホワイト・グリーン・ブラウンがある。
発表会の時にサンプルを貰ってから何かに使ってやろうと狙っていて、今回お預かりした作品の中にイメージがピッタリくるものを発見。早速使ってみた。
166385_1 デザイン的にはシンプルな平型タイプで、ムラのあるブルーの所々にクリーム色の擦れたラインが出ていて、ただ青い額とはちょっと違う柔らかさがある。
メーカーからの参考写真では、この額にグスタフ・クリムトの「希望」というタイトルの妊婦の絵が額装してあったけど、今回うちが額装したものにしてもクリムトにしても、このブルーの額には落ち着いた感じの作品が良く合うんじゃないかと思う。
この七宝の作品は、作られた方が少しバランスを気にしているように見受けられた。
見ると、花が・・・たぶんヒメシャラだと思うけどちょっと上の方に寄っているので額装の際にも落ち着きが出るように注意してみた。
166385_4 マットはスエードのブルーと紺で段差をつけた形で途中から色を切り替えてある。
このままだと作品がブルーの中に飲み込まれる感じがあったので銀色のフィレを作品の周りに巻いたが、今度は落ち着きすぎた感じがしたのでフィレの一方の辺だけをマットの上に出してみた。
作品を設置する窓も作品のバランスに合わせて上にずらしてある。

この額を使ってみて感じたのはとにかく仕上がりが静かな感じがする。
先に書いたクリムトを額装してあるものにしても、作品の中に結構ある金色に反して額装品としてのイメージはとにかく静か。
166385_5
太さは38mmと、普通と言えるサイズなので、あまり大きい額にすると印象が弱くなる恐れがある。
今回は太子サイズ(379mm×288mm)に組んで作品に対して少し大きめにしてマット幅を取ってみた。

ブルーが強い分、落着きと同時に少し冷たい感じを受けるかもしれない。
人が団欒するリビングなどの部屋には合わないかもしれないけど、見た人に落着きを感じさせる側面も見逃せない。

少し大人な感じがするブルーを自室に飾ってみてはどうでしょうか。



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2005年9月26日 (月)

刺繍の季節?

うちに額装を望まれて持ち込まれる品は、美術作品だけに留まらず様々。
ちょっと思い出すだけでも、絵画類はもちろん、切りえ・七宝・パピルス・お面・ステンドガラス・お子さんの靴や生まれて始めて書いた抽象画・車のエンジンのピストン・旅行先の旅館のお箸・魚の剥製・麻雀パイ・恐ろしくデカイ蛇の抜け殻・乾燥豆等など、バリエーションが豊か。

ところが何故だかここのところ入ってくる注文の多くが刺繍。
今抱えている仕事も8割が刺繍の額装。
何かで盛り上がっているのか?偶然か?

まあ、ともかく額装方法を考える為に作品たちを良く観察すると、一つ気がついたことがある。
全部刺し方が異なってる。
見た目から違うものからよく見ないと分からないものまであるけど、糸の回り方というか構成の仕方というかが違う。
一人一人の癖かもとも思ったけど一応調べてみた。

で、びっくり!

刺繍の手法というか刺し方は世界中に結構たくさんあるらしい。
日本刺繍だけをとってみても刺し方が数百種類あるとか。
正直ちょっと調べてみただけではどのぐらいの数があるのか分かりません。
しかも、手法と刺し方ではまた違うらしい。

奥深い。

今まで刺繍を侮っていました。ごめんなさい。

P9220017



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